1. 治療前

    奥歯が咬んでいるのに前歯が開いています。

  1. 治療後

    前歯が咬み合いました。

14歳 女性
主訴「前歯で噛めない」
診断「歯槽性開咬」

前歯で噛めないことを主訴に来院されたました。開咬の原因は下記の「開咬になる原因は?」で述べてますが、この患者さんの場合は、舌が上と下の歯に入り込む”舌突出癖”が原因でした。そのため、マルチブラケット装置と顎間ゴムで前歯を閉じる治療と平行して、筋機能療法という舌癖を治すトレーニングも行いました。治療期間1年4か月でした。永久歯の抜歯は行っておりません(非抜歯)。

しかしながら、患者さんの協力性や歯の動き方、筋機能療法の効果には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長することや、前歯の咬み合わせが再び開いてくる後戻り、必要に応じて小臼歯抜歯や外科的矯正治療を選択せざる負えないことがあります。また歯根吸収や骨吸収・歯肉退縮等のリスクはどのような症例・状態においてもあります。

治療の費用は、検査診断料・装置料・毎回の調節料を合わせると、およそ73万円くらいです。

開咬になる原因は?

開咬は舌癖が原因で起こります。

それではどうして舌癖(べろのくせ)が生じるのでしょうか。

  • 指しゃぶりがひどかった場合
  • 鼻や喉の病気により口で呼吸するため
  • 舌が上と下の歯の間に入り込む場合
  • 大きな舌の場合