歯が並ぶ土台であるアゴ(顎骨)のゆがみ・ズレが大きい不正咬合(骨格性の反対咬合、上顎前突、開咬等)には矯正治療だけでは治らないものもあります。

このような場合、外科的な治療を併用しますが、手術は口の中から行いますので顔に傷は残りません。歯並びと共に、顔の輪郭も改善いたします。

  1. 骨格性反対咬合 治療前(下アゴの前へのズレ)

    前からの写真
    横からの写真
    横顔の写真

    下あごの過成長により、咬み合わせが完全に逆になっています。
    ガタガタも強く、前歯で食べ物をうまく噛み切ることができません。
    また、発音もうまくできません。

  1. 骨格性反対咬合 治療後

    前からの写真
    横からの写真
    横顔の写真

    矯正治療にて歯を並べた後、下あごを外科的に後方に下げました。
    前歯でしっかり噛めるようになり、また歯も磨きやすくなったと大変お喜びになっておりました。

25歳 女性
主訴「前歯で噛むことが出来ない」
診断「下顎骨の過成長による骨格性反対咬合症例」

「前歯で?むことが出来ない」との主訴で来院されたました。上あごより下あごが大きく前方に出ていることが原因の骨格性反対咬合であるため、外科手術併用の矯正治療を計画しました。上顎左右第一小臼歯と下顎左右埋伏智歯(親知らず)を抜歯してマルチブラケット装置による矯正を行い、下あごを後退させる手術(下顎枝矢状分割術)を口腔外科にて行いました。治療期間は2年6か月でした。

しかしながら、患者さんの協力性(特に顎間ゴム使用時)や歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長することや、必要に応じて歯科矯正用アンカースクリューの使用を選択せざる負えないことがあります。また外科手術による口唇周囲の知覚麻痺や痺れ(個人差はありますが1~2年で徐々に改善します)等が生じることがあります。歯根吸収や骨吸収・歯肉退縮等のリスクはどのような症例・状態においてもあります。

治療の費用は保険適応となりますので、矯正歯科でかかる費用は3割負担でおよそ30万円くらいです。

  1. 骨格性左側交叉咬合 治療前(下アゴの左方へのズレ)

    前からの写真
    横からの写真
    正面の写真

    下アゴの左方へのズレにより、かみ合わせもズレています(矢印は上アゴと下アゴの真ん中を示しています)。当然横のかみ合わせもズレてしまい、しっかりとかんでいません。
    正面の写真を見ると、下アゴも左にゆがんでいます。

  1. 骨格性左側交叉咬合 治療後

    前からの写真
    横からの写真
    正面の写真

    矯正治療と外科的治療を行うことにより、かみ合わせと顔のゆがみは改善しました。
    正面の写真を見ると、下アゴのゆがみも治りました。

23歳 男性
主訴「奥歯でしっかり噛むことが出来ない、下あごがゆがんでいる」
診断「下顎骨の過成長(右側)による骨格性左側交叉咬合症例」

「奥歯でしっかり噛むことが出来ない、下あごもゆがんでいる」との主訴で来院されたました。下あごの大きさが左右で大きく異なることが原因の骨格性左側交叉咬合であるため、外科手術併用の矯正治療を計画しました。下顎左右埋伏智歯(親知らず)抜歯とマルチブラケット装置による矯正を行い、下あごの左右差を改善させる手術(下顎枝矢状分割術)を口腔外科にて行いました。治療期間は2年でした。

しかしながら、患者さんの協力性(特に顎間ゴム使用時)や歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長することや、必要に応じて歯科矯正用アンカースクリューの使用を選択せざる負えないことがあります。また外科手術による口唇周囲の知覚麻痺や痺れ(個人差はありますが1~2年で徐々に改善します)等が生じることがあります。歯根吸収や骨吸収・歯肉退縮等のリスクはどのような症例・状態においてもあります。

治療の費用は保険適応となりますので、矯正歯科でかかる費用は3割負担でおよそ30万円くらいです。